高級おせちを贈答用にするなら、基本は紅白の蝶結びの水引に「御年賀」または「御歳暮」と書く選び方です。贈る時期や目的によって表書きが変わるため、単に「おせち用」と考えるのではなく、誰に、いつ、どのような気持ちで贈るかで決めます。
高級おせちの贈答用に選ぶ、のしの基本
通常のお祝いとして高級おせちを贈る場合は、次の組み合わせが基本です。
| 項目 | 選び方 |
|---|---|
| 水引 | 紅白の蝶結び |
| 表書き | 贈る時期に応じて「御歳暮」または「御年賀」 |
| 名前 | 贈り主の姓、または正式な氏名 |
| 包装 | 相手に直接渡すなら外のし、配送なら内のしが一般的 |
蝶結びは、何度あってもよいお祝いに使う水引です。毎年の挨拶や新年のお祝いとして贈るおせちに適しています。
表書きは「御歳暮」と「御年賀」を贈る時期で使い分ける
年内に届けるなら「御歳暮」、年が明けてから届けるなら「御年賀」と考えると選びやすくなります。ただし、地域や相手の習慣によってお歳暮を贈る時期には違いがあるため、配送日を基準に確認してください。
年内に届ける場合は「御歳暮」
年末の挨拶や一年の感謝を伝える贈り物として、年内におせちを届ける場合は「御歳暮」が向いています。おせちを年末に受け取ってもらうこと自体が目的なら、注文時に「御歳暮」と指定する方法が分かりやすいでしょう。
年明けに届ける場合は「御年賀」
新年の挨拶として、元日以降に相手へ贈る場合は「御年賀」を選びます。特に、訪問時に手渡す場合や、正月の挨拶の品として贈る場合に使いやすい表書きです。
配送するおせちは、年末に届くよう設定されていることが多いため、実際の配達日が年内か年明けかを確認してから表書きを選びます。
表書きを付けない選択もある
親しい家族や親族に、形式的な贈答品ではなく「一緒に食べるおせち」として贈るなら、表書きを付けない選択もできます。相手との関係が近く、改まった挨拶が必要ない場合は、ショップの通常包装だけでも不自然ではありません。
相手別に見る、のしの選び方
贈る相手によって、表書きと名前の書き方を調整します。
| 贈る相手・目的 | 表書きの例 | 名前の書き方 |
|---|---|---|
| 親・親族へ年末の感謝として贈る | 御歳暮 | 贈り主の姓または氏名 |
| 新年の挨拶として贈る | 御年賀 | 贈り主の姓または氏名 |
| 取引先や勤務先関係者へ贈る | 御歳暮または御年賀 | 会社名・部署名・氏名など |
| 家族で食べるために贈る | なし、または簡単な表書き | 省略することもある |
取引先へ贈る場合は、相手の会社に贈答品の受け取り規定がないか確認してください。公務員や取引先など、贈答を制限している相手には、のしの選び方以前に贈ってよいかの確認が必要です。
名前は誰からの贈り物か分かるように書く
個人で贈る場合は、贈り主の姓を書くのが一般的です。相手に同じ姓の人が多い場合や、改まった贈答にしたい場合は、フルネームを記載すると誰からの贈り物か分かりやすくなります。
夫婦連名にする場合は、一般に夫の氏名を中央に書き、左側に妻の名前を添えます。家族名義や連名の形式は、相手との関係や地域の慣習によっても異なるため、注文先の記入例に合わせると安心です。
外のしと内のしは、渡し方で選ぶ
直接手渡しするなら外のし、配送するなら内のしが一般的です。外のしは包装紙の上にのし紙を掛けるため、表書きが見えやすく、贈答の目的をその場で伝えられます。
一方、配送の場合は、包装紙の内側にのし紙を掛ける内のしがよく使われます。輸送中にのし紙が傷ついたり、汚れたりするのを避けやすいためです。ただし、販売店によって対応方法が決まっていることもあります。
- 手渡しする高級おせち:外のし
- 配送する高級おせち:内のし
- 販売店が形式を指定している場合:指定に従う
冷蔵・冷凍おせちは、のし対応を注文前に確認する
おせちは冷蔵品や冷凍品で配送されることがあるため、通常の贈答品と同じように包装できない場合があります。のし紙ではなく、短冊のしやシールタイプののしになることもあります。
注文前には、商品ページや注文画面で次の点を確認してください。
- のしを付けられるか
- 「御歳暮」「御年賀」など表書きを選べるか
- 名前を入れられるか
- 内のし・外のしを指定できるか
- 冷蔵・冷凍配送でも包装状態に問題がないか
- 配送伝票や納品書に金額が表示されないか
特に、商品によっては「のし対応不可」「短冊のしのみ対応」と記載されていることがあります。記載が見当たらない場合は、注文前に販売店へ確認し、未確認のまま「正式なのし紙を付けてもらえる」と判断しないようにします。
喪中の相手には通常の「御年賀」を避ける
相手が喪中の場合、祝い事を表す「御年賀」は避けるのが無難です。年末に贈る場合は、相手の状況に配慮したうえで「御歳暮」とする方法がありますが、喪中の時期や相手の考え方によって対応が異なります。
年明けに贈る場合は、祝いの表書きを使わず、のしを付けない方法もあります。相手が忌中にあたる場合や、贈ること自体に迷う場合は、先に相手へ確認するか、配送時期を改めるほうが適切です。
高級おせちの贈答用に迷ったときの決め方
迷ったときは、次の順番で決めると表書きや包装を選びやすくなります。
- おせちが相手に届く日を確認する。
- 年内の感謝なら「御歳暮」、新年の挨拶なら「御年賀」を選ぶ。
- 水引は通常の祝い事に使う紅白の蝶結びを選ぶ。
- 配送なら内のし、手渡しなら外のしを基本にする。
- 贈り主の姓または氏名を記入する。
- 販売店ののし対応、配送状態、金額表示の有無を確認する。
高級おせちを年内に配送する贈答品なら「紅白蝶結び・御歳暮・内のし」が基本です。新年の挨拶として手渡す場合は「紅白蝶結び・御年賀・外のし」を目安にし、喪中や会社の規定がある場合は通常の祝い用のしを避けて個別に判断してください。







